企業の取り組み事例

一覧へ戻る

フルカイテン株式会社

〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島1-4-4 セントラル70 2階
TEL.06-6131-9388

AIで在庫問題を解決し、衣料品の大量廃棄をなくし世界の環境問題に貢献する

SDGsゴール達成

  • 10. 人や国の不平等をなくそう
  • 12. つくる責任 つかう責任

次世代リーダーからの評価点数:4.5点/5点

SDGs取り組み内容

①国内のアパレル市場は直近20年間で市場規模が15兆円から10兆円へと3分の2に縮小した一方で、供給量(国内生産と輸入品の合算)は20億点から40億点へ倍増した。つまり価格下落と大量生産・大量販売によって需給バランスが崩壊しており、供給のおよそ半分は売れ残って廃棄処分されている。売れないから価格を下げ、それでも利益を取れるように海外工場へ大量発注するので、さらに売れ残るという悪循環だ。こうしたビジネスモデルの転換を試みる企業が弊社のサービスを導入し始めており、在庫を削減することで衣料品の廃棄の抑制につながる。また、海外の縫製工場で驚くほどの低賃金で生産活動が行われているという不公平な取引の是正にもつながる。
②小売業や卸売業では一般的に、売り上げを伸ばすためには商品在庫を増やさなければならず、在庫を減らすと売り上げも減ってしまうものであり、売上増加と在庫削減はトレードオフが常識とされている。このため経営者は欠品を嫌って在庫を多く積みがちになり、自ずと不良在庫が発生する。大半の企業は利潤追求のため人件費の安い国で過酷な労働を強いて大量生産し、売り上げを立てるために売れ残り覚悟で在庫をどんどん積み、売れ残る前提で値決めをする。陳腐化して売れなくなった在庫は廃棄されているのが実情だ。ただ、そうした企業も望んでそうしているのではなく、むしろ在庫解消のために懸命に取り組み、できる限りのことを試みてきた。それでも在庫問題は一向に解決していない。こうした実態は、海外の労働問題であるということや、服はリサイクルできるというイメージもあって、これまで社会全体として問題視されてこなかった。
弊社は教育・啓発や生産技術からのアプローチではなく、AIの最先端技術でこうした問題の解決を目指している。具体的には、在庫削減と売上・利益の増加を両立させるメカニズムの確立に成功し、AI(人工知能)を実装して『FULL KAITEN』としてクラウドサービス化。導入企業は弊社に月額利用料を支払い、弊社は導入企業からデータを集めてFULL KAITENを動かすという仕組みだ。
具体的には、導入企業の商品ごとの詳細な販売データ(商品マスタ、受注データ、在庫データなど)をAIが複数のアルゴリズムによって計算・分析し、商品ごとに将来の売れ行き(需要)を予測する。そして全ての商品をそれぞれの在庫リスクに応じて「不良在庫」「過剰在庫」「適正在庫」に分類する。
小売企業は従来、どの商品が適正在庫で、どの商品が不良在庫かを正確に把握できていなかった。このため闇雲に仕入れ(発注)を行うことがルーティン化し、売れない商品の在庫が膨れ上がることとなっていた。これに対し、FULL KAITENを使うと、在庫リスクが大きいためセールなどで削減したい商品を「不良在庫」の中から容易に絞り込めるほか、在庫リスクの兆候が出始めた商品(過剰在庫)をピックアップして販売促進の手を打つことで値引き販売を避けられるだけでなく、「不良在庫」の増加を未然に防ぐことができる。さらに、AIが「不良在庫」になると予測した商品の発注を停止するという判断も可能になるうえ、これ以上在庫を積まなくても今ある在庫の中にまだまだ売上と利益を増やしてくれる商品があることが可視化される。
アパレルを例にとると、同じ品番でも人気のカラーやよく出るサイズは違うが、SKU(品番からカラー、サイズごとに枝分かれした商品管理の最小単位)ごとに需要予測をすることで精緻な発注が可能になる。
この結果、商品が大量に余ることを前提とした経営から、本当に必要な量だけを生産(発注)し、極力値引きせずに適正利潤を確保した状態で販売する経営へ徐々に変わっていく。裏を返せば、作る側・売る側の責任として売れないものは作らない・仕入れない、商品を極力廃棄しないという経営へ変える必要があると考えた企業がFULL KAITENの導入を決めているといえる。導入企業がもっと増えていけば、業界全体が必要な量だけ作って適正価格で売り切るという仕組みに近づく。
有限である資源の保全や、海外の縫製工場における不公平な取引、労働問題の解消に役立つと期待される。
弊社はFULL KAITENの本格的な営業活動を平成31年2月に開始したばかりだが、既に約40社と契約している。実際、あるファッション雑貨の通販事業者においては在庫が半減し、不良在庫に至っては64%削減されて廃棄処分量も大幅に減少した。一方で月次売り上げは前年同月を上回って推移している(つまり、売れる商品ばかり仕入れることができている)。
このように、企業が適正利潤を確保して必要な量が流通するような仕組みが、企業の持続可能性(ゴーイングコンサーン)のためにも社会のサステイナビリティにも必要だ。各企業がこうした事を実行する方法論・手段としてFULL KAITENが有力な選択肢になっている。
③導入企業における在庫削減の成果と、そこに至るまでの取り組み、サステイナビリティを見据えた業務改革を詳細にフォローし、弊社オウンドメディアに掲載して発信する。同時にマスメディアに対する広報活動も行い、様々なステークホルダーを巻き込んだ取り組みを取材してもらう予定である。こうした色々なメディアでの露出により、SDGsに対する世論を高め、消費サイドにも「いいものを安く」ではなく「適正な対価を払って買う」という意識の広がりを期待する。
また、このほど加入した地方創生SDGs官民連携プラットフォームと関西SDGsプラットフォームで、分科会での活動などを通じて他の会員企業の知見やアイデアを取り入れるようにしたい。これによりFULL KAITENの機能を強化していき、それに合わせてFULL KAITENを導入している企業やこれから導入する企業における在庫適正化と、それを通じたSDGs実現への取り組みがいっそう強化されると考える。

SDGsに取り組んだ経緯

弊社は小売・卸売・メーカーなどを対象に、在庫問題を解決するクラウドサービス(SaaS)を提供している。在庫問題とは、売上増加を狙うと在庫が増え、在庫を減らすと売上も減るという二律背反の課題のこと。多くの事業者が長年頭を悩ませている。弊社は特許出願中の在庫問題解決メカニズムとAI(人工知能)により、この問題を解決できる技術開発に成功した。在庫問題は業種を問わず存在するが、導入企業はアパレルが多い。国内のアパレル市場は恒常的に供給量が需要を大きく上回り、大量の衣服が一度も着られず廃棄される状態が恒常化している。各企業が弊社のサービスを使って在庫を適正化することで、大量廃棄問題の改善にも貢献している。

企業PR

在庫問題の解決を通じて、「必要な商品が必要な量だけ流通する社会」を実現し、世界の廃棄・資源・不公平取引問題を解決する。これが私たちフルカイテンのミッションです。
私たちが開発、提供しているクラウドサービス『FULL KAITEN』を導入した企業は、FULL KAITEN を利用して自社の在庫問題を解決するだけで、意図せず「不要なものを作る必要がない社会」の実現に貢献することができます。
私たちが目指しているのは、FULL KAITEN を世界中の企業に利用していただくことで、世界の廃棄・資源・不公平取引問題を解決に導くことです。
ミッションを達成するには、『FULL KAITEN』が本当にお客様の在庫問題を解決できるプロダクトでありサービスである必要があります。そのため、私たちは「お客様と私たち自身が本当に役立つと信じられる事業」にのみ価値があるという強い信念を持っています。
私たちにとってのカスタマーファーストは、お客様に成果を挙げていただくために愚直に取り組む姿勢であり、エンプロイーファーストは、お客様の成果のために愚直に取り組む従業員が賞賛され優遇される会社にすることです。
従業員も少なく規模も小さいベンチャー企業ですが、他の会社にはできないことをやるため、日々、事業を磨いています。

この取り組みに対して評価を行う場合はこちら

次世代リーダーの登録をされている方は、管理画面より評価をしていただけます。
まだ次世代リーダー登録をされていない方は、まずは次世代リーダーとして登録を行なってください。

SDGsログからの一言

次世代リーダー総合評価